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真光寺は 浄土真宗本願寺派 のお寺です

みじかな法話

浄土真宗本願寺派の僧侶、宇佐美嘉浩(法名釋嘉心)がみじかに起こったこと、感じたこと、思ったこと等
みじかくお話するコーナーです。みじかな法話(法話でないこともあります)
宇佐美 嘉浩(うさみよしひろ)真光寺衆徒 1968年広島県呉市出身 ダンスはおどれません。
人身(にんじん)受けがたし今すでに受く 仏法(ぶっぽう)聞きがたし今すでに聞く(礼讃文:三帰依文)

私たちには帰るところがある

 活動報告写真 現在のご縁を頂くまでは、16年程サラリーマン生活を送っていました。まだ携帯電話も無い時代です。ポケベルの時代でしたが、私たちの会社では携帯する事はありませんでした。

 営業で外出すると何か変わった事や連絡事などがないか確認の為、お昼頃と夕方に会社に電話を入れたものです。今では考えられないですね。今では携帯電話(スマートホン)ですから便利になりましたね・・・。と思う半面、外出先でも、どこにいても電話がかかってくる・・・と思うと無かったのが良かったかな・・・とも思ったりもしますね・・・さぼれませんからね(笑)

 福岡県の九州支店から南九州(熊本県から鹿児島県)へ出張した時の出来事です。
営業車へ商品サンプル(見本)や資料・書類等を積み込み準備万端。出発です!
お得意先を何件も訪問しながら鹿児島方面に向かう為、この時は”行けるところまで行きたい”との思いから、あえて宿泊先は予約しないで、ある程度、終了先の目途がたってからビジネスホテルを予約しようと考えていました。

仕事も順調にすすみ、夕方17時ごろ、そろそろホテルの予約をしておこうと公衆電話に入り、テレホンカードを入れ、電話下に配置されてる電話帳を広げ、ビジネスホテルの欄をひらき、出来るだけ近くのホテルから電話をしました。
しかし満室!・・・次のホテルに電話するも・・・満室!!・・・えっ!マジ!?
次のホテルに電話するも・・満室。えっ!どうしよう・・出川哲朗さんじゃないけど・・やばいよ!やばいよ!です。
今日は宿泊する所がない!つまり今日帰る所がない!
不安で不安でたまりません!どうしよう!・・・ああやばいよ!やばいよ!ドキドキ・ドキドキです!!

あとこの辺りのホテルは数件です。電話するしかありません。何件目かにやっと・・・やっと・・ありますよ!と・・・・良かった〜 やっとこさ宿泊先が見つかり胸をなでおろしました。

”帰ってゆくべき世界は 今遇う光によって 知らせれる” (真宗連合カレンダーより)

 今日も仕事が終われば家に帰ります。帰るところがあるから心配もない。不安もない。帰る所があるって良いですね!人生も同じですね!私たちのご本尊さま、阿弥陀さまがお浄土を建立され、私たちの帰る所をつくってくださった。
死んで終わる様なむなしい人生を生きているのではありません。
この世のご縁尽きる時、その瞬間には阿弥陀さまの願いのお浄土へと生まれ往く(往生:おうじょう)お浄土へかえる人生を、仏さまと一緒に生活しているのです。
安心して帰るところがある人生を、安心して阿弥陀さまにおまかせして日暮しを送らせて頂きましょう。

 称名 2021年11月

写真:海の中道海浜公園(バラ園より)


お線香

活動報告写真

 一般的に”お線香立て”と呼ばれる事が多いいからでしょうか?お線香を立ててお供えする方が多いい様に思います。

浄土真宗の作法としては、お線香は寝かせてお供えします。色々な大きさの香炉がありますので、その大きさに応じて、お線香を何本かに折り、火をつけてお供えします。お寺の様に大きな香炉でお線香がそのまま寝かせてお供え出来る場合は、折らなくても結構です。

えっ!!折ってもいいの?
四本でも?九本でも良いの?亡くなられてる人の数をお供えするんじゃないの?仏さまの食事じゃないの?等のご質問を頂きます。が、全く関係ありません。

 お線香をお供えするのは、この私の息が仏さまに直接かからない様にするためです。この私の口の息は臭いのです。歯磨きをした、してないではなくて、この私は煩悩のかたまりですから、仏さまからすると臭いのです。

煩悩は108個と言われますが、そんなに少なくありません。次から次へと出てきます。いつも四六時中、怒り・腹立ち・そねみ・ねたんでいるのがこの私です。更には沢山の命を頂いています。鶏肉、豚肉、牛肉、お魚、お野菜など。

 更にはゴキブリや虫が出てくるとスプレーしてしまう、蚊がとんでくるとパシっとたたいてしまう。
煩悩まみれなこの私であります。ですから仏さまからすると、この私の息は臭いのです。
お線香は出来るだけ香りの良いものを選びたいですね!
 
 お線香を立ててお供えすると、次の様な現象が起きる可能性がありますので注意しましょう!何人も、次から次へとお参りに来られる場合、ひとりの人がお線香を立ててお供えする、また次の人も立ててお供えする・・・・これらのお線香は香炉内の灰の中でも燃え続けています。その次の方のお線香が灰の中で燃え移り、今度はお線香が下から燃えてくるのです。

やがてお線香は倒れてしまいます。このお線香の上にも火をつけてるわけですから、火種は大きくお仏壇の周りの物に燃え移り、火事となってしまいます。
浄土真宗の作法:お線香は寝かせてお供えしましょう。

 称名 2021年11月

写真:海の中道海浜公園(バラ園より)


海の中道海浜公園

活動報告写真

 先日久しぶりに福岡市東区にあります”海の中道海浜公園”にドライブに行ってきました。
天気にも恵まれて気候も良く、そして景色もよく最高な一日でした。都市高速も延長され更に便利になりました!

 志賀島までも足を延ばし、右には玄海灘、左には博多湾と、まさに海の中道でした。又、”サザエ丼”を初めて頂きましたが、磯のオンパレードで大変美味しかったです。
 
 公園内はレンタル自転車を借りて移動したのですが、日頃の運動不足からか・・・太ももが痛くなるやら、お尻が痛くなるやら・・・(涙)
写真の潮見台にも、やっとこさたどり着いた・・・という感じでしたが、水平線、青い空、広大な海、素晴らしかったです。

広大な海、きれいな海を眺めていますと、親鸞聖人がお書きになられたお正信偈の
顕示難行陸路苦(けんじなんぎょうろくろく)信楽易行水道楽(しんぎょういぎょうしいどうらく)
と出てまいりました。
陸路(くがじ)のあゆみ 難(かた)けれど 船路(ふなじ)の旅の 易(やす)きかな
陸路を歩いたり、自転車では大変ですけど、船に乗ってしまえは楽にいける

同様にこの私の人生も、お念仏という船に乗り、仏さまにすべて(この私のまま、そのままの私)をおまかせする日暮しを送らせて頂きたいものでございます。

 称名 2021年11月

写真:海の中道海浜公園(潮見台より)


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