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真光寺は 浄土真宗本願寺派 のお寺です

みじかな法話

浄土真宗本願寺派の僧侶、宇佐美嘉浩(法名釋嘉心)がみじかに起こったこと、感じたこと、思ったこと等
みじかくお話するコーナーです。みじかな法話(法話でないこともあります)
宇佐美 嘉浩(うさみよしひろ)真光寺衆徒 1968年広島県呉市生まれ ダンスはおどれません。
人身(にんじん)受けがたし今すでに受く 仏法(ぶっぽう)聞きがたし今すでに聞く(礼讃文:三帰依文)

4月8日(花まつり)

活動報告写真 2024年、もう3月が終わろうとしています。
出逢いあれば別れの季節でもあり、もう4月ですね・・・。
1月はイク、2月はニゲル、3月はサルと言われる程、早く過ぎ去ってしまう事で、昔の方はよくいわれたのもだなあと思いますね。

 4月といえば・・・4月8日はお釈迦さまのお誕生日です。
うちではケーキを買い家族でお祝いをします。娘たちがまだ子供の頃は12月のクリスマスはしませんから4/8お釈迦さまのお誕生日に”プレゼント”を買っていました。
 
  
 何年か前の事、あるテレビ番組に吉本興業の小藪千豊(こやぶかずとよ)さんが出演されて
”私は仏教徒ですから、キリスト誕生のクリスマスはしません、が・・・お釈迦さまのお誕生日4月8日は家族で
お祝いをするんですよ”と話されていました。
うちと一緒だ、と思いながら、テレビでなんと素晴らしく、いい事をおっしゃられる方なんだ!
何でもありの世間に流されることなく仏教徒としての自身の考えをしっかり持たれている・・・と大変感動した事を思い出します。

 さてお釈迦さまは、今から2,567年前の4月8日にお生まれになられました。生まれてすぐに七歩あゆまれ
”天上天下唯我独尊”(てんじょうてんげゆいがどくそん)と話されました。生まれて七歩あゆまれた・・・六道(迷いの世界)を超えられた・・・という意味です。

六道とは地獄(じごく)餓鬼(がき)畜生(ちくしょう)修羅(しゅら)人間(にんげん)天(てん)です。
地獄:周りの皆が敵ばかりの世界。
餓鬼:満足を得られない世界。次から次へと求め続ける。
畜生:人間以外の動物の世界。(傷つけあう)
修羅:争いばかりの世界。(修羅場:しゅらば)
人間:私たちの世界(煩悩:いかり・はらだち・そねみ・ねたみ)
天:有頂天の世界。(ぽーっとして迷いの世界だともわからない)

 この私も人間としてご縁頂きましたが、振り返ってみても現在も、この六道をぐるぐると廻っておるなあ・・・と感じます。周りが嫌な人ばっかりに見えたり、欲しいおもちゃを買ってもらっても、また次の新しい物が欲しくなる
バイクを買うと次は車が欲しくなる。傷つけたり傷つけられたり、友人と喧嘩して修羅場とかした事も・・・。
常に怒り・腹立ち・嫉み・妬み・・・楽しい事や嬉しい事があった時は”ぽー”っとして自分が見えなくなる・・・。
 
法要・法座というご縁を通してお寺にお参りし、お聴聞し、仏さまと会って、今の自分に気づかせて頂きましょう!
 称名 2024年4月
写真:真光寺 境内


お寺の掲示板(6)

活動報告写真  『お寺には掲示板があります。
たまた通りかかったお寺の掲示板に貼りだされた、とある標語を読んでお味わいさせて頂いていますと、通りかかられたどこかのお爺ちゃまが、その標語を見られて・・・しばらくして・・・

”なんのこっちゃ!?”と言われてそのまま去って行かれたのです。

それ以来、いろんな所で色々な標語を見るたびに、その時の光景とそのお爺ちゃまの”なんのこっちゃ!?”というセリフが頭を駆け巡るのです。(涙)』

 とあるお寺の掲示板の標語です。

 ”わしが如来さんをおがむんじゃない 如来さんからおがまれるのが なもあみだぶつ”(浅原才一)

                                 
 ご命日でのお参りや、ご法事などお勤めする際は、お仏壇、仏さまの方を向いてお参りしますから、仏さま、故人さま
のためのお参り、お経さまと考えられがちです。(この私 ⇒ 仏さま)

少し前にもご法事が終わってお茶を頂いていましたら、ご親族の方々が”今日はお経をあげてもらって○○ちゃん(故人さま)も苦しみから解き放たれて楽になったね””お経をあげてもらって○○ちゃん(故人さま)喜んどる”・・・と聞こえてきました。

 この世に生を受けさせていただきますと、この世のご縁尽きる時は必ずやってきます。その瞬間に如来さまの本願力(他力本願)によってお浄土というもっとも清らかなさとりの世界に仏として往生させて頂きます。
ですから、ご法事などのお経さま、南無阿弥陀仏は、故人さまを偲ばせて頂きながら、この世で迷い右往左往しておる、六道に全身が漬かり込んでおる、迷いの中にいることさえも気が付かない、この私が頂くものです。
(仏さま ⇒ この私)

わしが如来さんをおがむんじゃない、南無阿弥陀仏とお念仏申させて頂いたその瞬間に、もうこの私は如来さまに抱かれておった、南無阿弥陀仏とこの私の口からお念仏が出て下さった時には、すでに如来さんからこの私がおがまれておった・・・お浄土へ救わずにはおれないと、煩悩まみれなこの私を抱きしめて下さっておった・・・と。

お味わいさせて頂きたいですね!

  称名 2024年4月
写真:朝倉市

おはぎ?ぼたもち?

活動報告写真

 先日の大乗輪読会(だいじょうりんどくかい)の時、ご門徒さんに椿を頂きましたので本堂玄関に生けてみました。
(大乗輪読会:毎月発行される大乗を読み、自由に疑問や意見を交わす会)

また春彼岸法要の時には牡丹餅(ぼたもち)を頂きました。春・秋お彼岸の時にはいつも持ってきて頂き、いつも美味しくご馳走になっています。
甘味と塩味がちょうどよく、いつもとっても美味しいです!
どうも有難うございます。






春は牡丹の花が咲くから”ぼたもち” 秋は萩の花が咲くから”おはぎ”なんですね!
どちらにしても、美味しいからどうでも良いです(笑)

ご開山聖人(親鸞聖人)も小豆が大好きだったらしく・・・真光寺では除夜の鐘(除夜会)の際にささやかながら
お参りに来られた方々に”おぜんざい”をお召し上がり頂いています。

 称名 2024年4月
写真:ご門徒さんから頂いた”椿”と”ぼたもち”


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